カメラの動きを解析して、3Dと合成することは今まで必要に迫られたことは無く、全く知識もないので勉強してみた。簡単に調べようと思った割に長編になった。
■概略
モーショントラッキングといっても、3Dデータを吐き出すことができるものと出来ないものがある。AE CS4以降についてくるmochaは無理。平面的なものに素材を張り込む程度なら問題なさそう。
ハイエンドでは、いろいろあるが、フリーもしくは低価格のものをいくつか調べてみた。
■AfterEffectsのプラグインCameraTracker
カメラのトラッキングデータをまさしくC4Dに渡してレンダリングしている例を発見。
マッチムーブのテストをクリエイティブマーケット(の宮田)さんがやっていたので紹介。
AfterEffectsのCameraTrackerというサードパーティのプラグインとC4Dの連携。
http://www.cr-market.com/?p=816
Camera Trackingしたカメラの動きをC4Dのカメラに変換してるスクリプトを使っているのがミソ。
※Camera Trackerは、これはもちろん有料でノードロックで250ドル、フローティングで375ドル。
■mocha
AEのCS4以降では、mochaというプラグインが標準になったのである意味タダ。ただしこれではC4Dのカメラに書き出すことは出来ない。上位pro版があるようだけど。
Does Mocha AE work with C4D?
http://forums.creativecow.net/thread/241/1417
■Voodoo Camera Tracker
お金をかけたくない人は、コレ。無料。
http://translation.heteml.jp/wiki/index.php?Voodoo%20Camera%20Tracker%20HP%20日本語訳
ハノーバー大学が研究目的で開発された無償のツール。商用利用可能。自ら高機能でないと言っているが、Maya, Max, LWの3Dデータに書き出すことを目的としている。Macには対応してないのが残念だがBootcamp使えば可能。
しかーし、調べてみると、VoodooをCinema4D用に移植したものがあった、、、、。
■CineCAT
http://www.scenespector.com/index.php?option=com_content&task=view&id=37&Itemid=50
移植して199ユーロはちょっと高くねーか?ニッチな分野のプラグインのせいかR12は今のところ非対応らしい。
■VooCAT
上記のCineCATと同じ開発元。Voodooをベースに使いやすくしたものらしい。これは、スタンドアローンツールらしく
Win Mac, Linuxに対応してる。99ユーロ。もちろんC4Dにも3D書き出しできる。
■PFhoe
さらに発見したのが、コレ。スタンドアローンのツール。99ドル。pro用は199ドル。Win/Mac/Linux対応。
http://www.pfhoe.com/
Maya, Max, LW, AEもちろんCinema4Dにも対応。(フォーマットは何で書き出すんだろう?)
チュートリアルを見るとわかりやすそう。もしマッチムーブが必要になったら、まずこれを買うかも。Cinema4Dにカメラトラッキングデータを渡すチュートリアルはない模様。
■話は戻って、Camera Tracker (AEプラグイン)のチュートリアル
興味深いチュートリアルを発見。Camera Trackerを使って映像編集(合成)をしてる。
Red Giantというプラグインデベロッパー。有名どころ。
このチュートリアルムービーの前半を日本語で説明してみる。(見てるだけでわかるかもしれないけど)
Camera Trackerを使って、カメラの動きを3Dデータとして解析してる。素材動画から自動的にいくつかポイントを拾って、それをカメラの動きを3Dデータにする。AEは3DCGソフトでもあるので、グリッドの平面を置いてみるとカメラの動きとちゃんと同期するようになる。それから素材ムービーに空を合成するためのマスクを作る。これは素材を色補正してルミナンスを利用しマスクにする。AfterEffects空をうまく合成するために背景を配置。(ここでHorizonというプラグインを使ってる)そこに空の静止画像を、つなぎ目がわからないように貼りこむ。※この後もチュートリアルは続くがUFOの攻撃シーンなので興味ないので説明は省略。実際にはRedGiantのフィルタプラグインとか使いまくってるので、これらのプラグインを売るためのチュートリアルっぽい。
この他のツール
■SynthEyes
http://www.ssontech.com/
スタンドアローンのカメラトラッキングツールらしい。Win/Mac対応64bit対応。599ドル。
■カメラトラッキングでパノラマ変換
チュートリアルを見ていたら、動画をパノラマ画像に変換できるんじゃん。と思ったらやっぱり同じこと考えている人がいた。
こちらはSynthEyesというカメラトラッキングツールを使ってる。もちろん、(すぐには)買う気はないので参考程度にチラッとみただけ。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=yxPG-c7aVgU
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=9MSLb4eND9k
■メモ
ちょっと調べてみようとおもったら、いろんなツールが見つかって少々驚き。そもそもカメラトラッキングでどんなことができるのか、なぜ必要なのか分かってなかったから、今回のリサーチはとても勉強になった。今すぐ必要なわけじゃないけど。