Advanced Render

Cinema4Dの純正G.I.(グローバル・イルミネーション)レンダラー。ARと略されることが多い。一番安いグレードにはついていない機能。R11.5まではAdvanced Renderモジュールとして単体購入(=機能追加)できたが、R12になってからは、Studio、Visualize, Broadcastのみに搭載されている。詳しくはmaxonのサイトで調べてください。 概略は以下の通り。

■ARの変遷:同じ名前でもR10.5までの世代(ver.2.x)のARと、R11以降のAR(ver.3)では成り立ちが全く違う。前者はcebasが開発したレンダラーで、R10.5までcebasよりライセンスされていた。現在cebasはARの後継となるfinal render開発元でもある。

R11以降で搭載されたAR ver.3はMaxon内部開発らしい。R11でMAXON自社開発のver.3になるまで、cebasが最初にライセンスしはじめたころから長らく進化が止まっていたので、R10, 10.5の頃にはライバルのGIレンダラーに比べて見劣りするものになってしまった。そこで満を持してCinema4D R11でMAXONが自社開発した(とされている)新しいAR3が搭載された。この新しいAR3ではアーティファクトが出にくくなり、速度面でも改善された。その他設定インターフェースなども変わった。

■旧ARと新ARの互換性:R11以降でも以前のAR用に設定されたファイルを開いてレンダリングすれば、ほぼ同じような画像がレンダリングができるように互換性はほぼ確保されている。AR 3.0ではレンダリング設定のパラメータが変わったこともあり、以前のARより設定がシンプルになった部分もあり使いやすくなった。このARのバージョンアップによる恩恵はイラディアンキャッシュの補間アルゴリズムに新しいモードが追加されたことでアーティファクトを出にくくなったこと。以前の補間モードもあるがあえて使う必要もない。

■R12のAR:ARに関連してC4D R12ではリニアワークフローという機能が追加された。これによってAR自体の計算は直接変わっていないにも関わらず、以前のファイルをそのままリニアワークフローをオンにしてレンダリングすると、以前の計算結果と違うはず。詳細はリニアワークフローという言葉で検索して調べることをお勧めします。

※Cebasが後に開発したfinal renderは、旧ARが進化したものと考えても良い。

※Cinema4Dには外部レンダラーがいくつか用意されていていて、より高機能なものを利用することができる。それらのついては後述。

※記述に間違っている部分があれば指摘よろしく。