図面作成がメインじゃない人のためのCADソフトを探してみる。
VectorWorksは、肥大化してしまったCADソフト。Mac版が先にリリースされMiniCADが元になってる。最近シェアは高いみたいでゼネコン、アトリエ系設計事務所などなど採用例は多いみたい。
MiniCAD時代から簡単な3Dモデリング機能があったし、Adobe Illustoratorライクな、図形を面オブジェクトとして扱うコンセプトのCADソフトだった。名の通りCADとしてはパーソナルなものだったし、アメリカで買ったときは一般価格で500ドル、学生版で250ドルくらいだったかな。値段、機能ともに肥大化して20万超のソフトに出世。15年前のMiniCAD時代の機能でほとんどの人は幸せだとおもうのに。もちろん、CADデータを読み込んで整理するだけの目的の人には「まったく無駄な機能ばかりの肥大化したソフト」です。
JWCADは、Windowsの無料CADソフト。メリットはタダなこと。ユーザーも多い。あまりにも独自UIと操作体系を持って発達しているため、結局習得するのに時間がかかる。さらにいえば、その操作体系を覚えてもそれ以外のソフトを習得する際に生かしにくい。無料で利用ユーザーが多いというメリットのために、わざわざ大事な時間を無駄にしてしまう。と思う。ま、成り立ちを考えればしょうがないんだけど。Macで使いたい人はVMwareとかで使ってみてもいいかも。
CADtools。IllustratorをCAD的に使うためのプラグイン。かなり昔からあるプラグインでIllustratorをCADとして使いたい人には一択なんだけど、問題がある。IllustratorをバージョンアップするたびにCADtoolsを有償バージョンアップしなければいけない。かといって特別使いやすい訳でもない。むしろAdobeがこういうサードパーティのプラグインを買い取るなりして内包していくべきだとおもうんだけど。
2011.4.28追加
BPT-Pro
http://www.baby-universe.co.jp/ja/plug-in/products/bpt-pro/
CADtoolsと同系統のプラグイン。寸法表記を追加するなどIllustratorをCADとして使うために必要な機能が追加される。CADtoolsより安い。試用してみたけど十分CADとして使えそう。国産開発のような感じだし、心情的にもオススメ。
番外編。かつてMacのソフトだったCANVAS。いいソフトだと思うんだが、売れないみたい。今はWindows専用になっている。PhotoshopとIllustratorを統合したようなソフト。CADとしても使える。懐かしい。