CrazyBumpのMac版、http://www.crazybump.com/
パブリックベータ版がリリースされてます。写真などから法線マップを「簡単に速く」作るツール。
最近CGやCADなどのツールがMacに移植されるケースが多いですね。商用だと299ドルってところが微妙。Normal Map:法線マップを使わず今まで来てしまったので、いまごろ勉強しました。
正直、PhotoShopとCGが分かっている人からすると、あまり必要ないのかもしれない。先日紹介したフリーのツール(nDo)もあるし。
このツールを使えば、(理屈がわからなくても)パラメータを適当にいじってるだけでプレビューされるから、最終イメージがどうなるのかわかる。これが強み。
現状の業務(建築インテリアのCG)では、グレースケールのバンプだけで十分のような気もする。すぐには必要ではないツールかな。もしかして今後フォトリアルを突き詰めようとすれば必要になるかもしれないので、少しお勉強。
以下、自分的メモ。推測、自信ない部分もあるので注意。――――――――――――――
法線マップ:バンプマップの拡張版。(たぶん)。
バンプマップは法線方向に、面のある点がどれだけ出たり引っ込んだりしてるかをグレースケールで指定する。これにより疑似的なデコボコ感を表現する。反射マップも影響するので、タイル程度なら目地の凹みなどがかなりリアルに表現できるようになる。
法線マップは、バンプマップを拡張したもので、 RGBの各チャンネルを使うので、バンプよりも強い(リアルな?)効果を期待できる。
建築CGパースの場合、バンプマップだけでは難しい(デコボコが強い)石積みの表現とかに使えそう。通常のタイルやフローリング程度では必要ないような気がする。
バンプマップとして使う他にも利用方法はある。ハイポリゴンの形状を、ローポリゴンの形状に法線マップを貼り付けて、実質ハイポリゴンのように見せる。キャラクターアニメ、ゲームのCGなどに使われてる(はず)
※変位マップ(ディスプレースメント)との比較。
法線マップ(バンプマップも)の場合、ポリゴンを実際に再分割してるわけではないので、シルエット(輪郭)が実ポリゴンのまま。だから状況によっては、実ポリゴンの形状がバレてしまう可能性が大きい。
デコボコができているように見えても、そこに(原則)影ができるわけではない。もちろんアンビエントオクルージョンも表現できない。(はず)
(Vrayではバンプの影のチェックボックスあり。でも使ったことない)
変位マップ(ディスプレースメント):(レンダリング時に)ポリゴンを再分割して形状にデコボコをつくる。そのかわり、レンダリングが重くなる。デコボコの影も可能。メリットは元のポリゴンを変えずに画像で形状を作り出せるということ。計算時に精度(ポリゴンの分割精度)を変更可能。(ポリゴンの分割精度)シーンデータは軽いまま。
パターン化されたものなら、シームレスなマッピング画像一枚で広大な面(or 空間)を「あたかもポリゴンオブジェクトを配置してるかのように」レンダリングできる。
建築CGパースの場合でいえば、石の壁の画像から、うまく変位マップをつくれば、同じ壁が再現可能。もちろんバンプと違い、壁の面を斜めから見ても、問題ない表現が可能。