CGアプリケーション上のライティング(照明)は、簡単に言えば、光源=ライトを配置して強さや色、形、場所などを設定していくことです。
スタジオでの写真撮影でもライトを配置しますし、風景写真では季節や天候、時間などで光は変わっていきます。
建築CGパースでは、陽の位置や明るさ、季節、天候など条件さえも、ユーザー決めて設定することになります。CGでは、自分が神のような存在になって照明条件を決めることができるということです。CGソフトでシーンデータ内でライトを配置して設定する場合、いろんな種類のライトが用意されており、それらを三次元空間に配置します。
ライトの種類:太陽のような平行な光、点から光が放射されるような点光源、面で発光する面光源などが用意されています。それらライトの強さや方向、 発光の色成分も自由に設定可能ですが、この味付けで、同じ建築空間でも全く違ったテイストのCGパースになるので、腕の見せ所です。
※このテキストでは、便宜上マテリアル設定の後に、ライティングをするように説明しましたが、実際には、マテリアルを設定する前にライティングを設定する こともあります。CGの作業工程は、建築施工のようなリニア(時間がたてばやり直し不可能)な作業ではないので、どんなことからはじめてもいいのです。